歯周病と糖尿病
こんにちは
歯科衛生士の石川です
先日、「糖尿病を通して見えてくる歯科衛生士の貴き力」というセミナーに行ってきました
糖尿病内科の先生が話をして下さったのですが、
その先生は生まれ変わったら糖尿病の知識を持ったまま歯科衛生士になりたいと言っていました
その理由は色々な全身疾患の予防を口からできるのが歯科衛生士だからです。
講師の先生は、糖尿病内科の先生なのに高血圧、糖尿病予備軍、重症不整脈、口臭があったのが歯周病治療をして全てが治ったそうです。
歯周病は慢性炎症で、歯肉から出血している状態はそこからお口の中の菌が血管内に入り全身にまわる状態にあるということです
その症例で
・歯周病と虫歯を放置して菌が肺に入って肺化膿症になった症例
・妊娠39週で死産した胎児の肺と胃から母親のお口の中の菌が見つかった症例
などを見せてもらいました。
歯周病はお口の中だけの問題ではなく命にも関わる病気なんです。
歯周病治療は妊娠してからでは遅く妊娠前から必要、しかも親の口の中の菌が子供にうつるので家族で歯周病治療、予防をしていくことが大切なんだということを改めて実感しました。
歯肉に炎症がある人は歯周病治療をするとHbA1cの数値が下がることも分かってきており、2016年に日本糖尿病学会が歯周病治療の有効性を認めて推奨しています。
日本国民の80%以上が歯周病に罹患しているのに20%以下の人しか定期検診を受けていません
お口の健康、全身の健康を守るために是非、歯周病治療、定期検診を受けてください