EAT DELICIOUSLY WITH YOUR OWN TEETH
一生涯、ご自身の歯で
美味しく食事を
いただくために
虫歯や歯周病は、口内に存在する細菌が増殖することで発症する病気です。予防歯科では、専用に機器による歯石の除去や、予防処置、患者様へのセルフケア方法の指導によって、健康な歯を残すためのサポートを行います。
お口の機能を維持することは、認知症のリスクの軽減や、誤嚥性肺炎を防ぐことにもつながります。予防歯科でしっかりと虫歯や歯周病を防いで、生涯健康でいることを目指しましょう。
PREVENTION 子供の予防歯科
赤ちゃんの予防歯科
赤ちゃんの歯の元である「歯胚」は、妊娠6~7週目で形成されます。この時期のお母さんの食生活は、歯の発育や味覚の発達にも影響を与えるため、お母さんの虫歯や歯周病治療と併せて改善に取り組むことが大切です。お子様が将来虫歯に悩まないためのアドバイスを行っておりますので、ぜひ赤ちゃんがお腹の中にいる時期からご相談ください。
乳歯の予防歯科
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、虫歯の原因であるミュータンス菌は存在しません。お世話をする保護者の方の唾液などを通して、感染するといわれています。当院では、ミュータンス菌を増殖させないために、虫歯菌を抑制するフッ素の塗布や、歯の溝をふさぐシーラント、保護者様への正しいブラッシング指導を行っています。
また、赤ちゃんが哺乳瓶を加えたまま眠ってしまうと、虫歯を発症する原因になります。そういった予防に役立つちょっとしたアドバイスも行っておりますので、ぜひご活用ください。
生え変わり時期の予防歯科
生え変わったばかりの永久歯は、大人と比べて歯質が大変弱く、虫歯になりやすいという特徴があります。特に、噛む力が最も強い第1大臼歯と、12歳ごろに生えてくる第2大臼歯は歯ブラシの毛先が届きにくいため、噛む面の溝を専用の素材であらかじめ埋めておくシーラントの処置が大切です。
その他にも、フッ素塗布や洗口剤を用いてミュータンス菌を抑制し、ブラッシング指導によって患者様ご自身でお口のケアができる状態にするなど、さまざまなサポートをいたします。
PREVENTION 成人の予防歯科
ブラッシング指導
適切な歯磨きの仕方や、歯ブラシの種類の選び方、デンタルフロスや歯間ブラシなどの清掃補助器具の使い方は、患者様一人ひとりで異なります。歯科衛生士が、患者様の口内環境や歯並びの状態に合ったブラッシング方法を丁寧にお伝えいたしますので、ご自宅でのセルフケアでお役立てください。
SPTⅡ
SPTとは、Supportive Periodontal Therapyの略で、歯周病治療後の継続的な治療を指す言葉です。歯周病は歯に付いた細菌が原因で歯茎が炎症を起こし、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。一度歯周病が改善しても、破壊された歯茎や骨は元に戻ることがないため、定期的に歯科医院でのチェックとクリーニングを受けて、症状を再発させないことが大切です。
PMTC
PMTCはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器と薬剤を用いて、歯の表面をクリーニングをすることです。歯の表面をつるつるに磨き上げることにより、汚れが付きにくい状態を作ります。さらに、歯に付いた汚れを取り除くことで、歯の色がワントーン明るくなる場合もあります。
虫歯予防のためのフッ素塗布
フッ素には歯の表面をコーティングする効果があり、虫歯菌が作り出す酸からエナメル質を守ることに役立ちます。
さらに、歯質を強くする働きや、虫歯菌によって弱くなった歯の再石灰化を促す力があるため、定期的に塗布することで、歯を強くすることが可能です。医療機関専用の高濃度のフッ素を塗布することで、虫歯菌が酸を作り出すのを抑制し、患者様の歯をしっかりと守ります。
さまざまな予防法
-
エアフロー
エアフローとは、非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で吹き付けることで、歯の表面や歯間、歯周ポケットの汚れを隅々まで落とすことができる清掃機器です。タバコのヤニや飲食による着色汚れ、ねばねばした細菌の塊であるバイオフィルムも、きっちりと除去することが可能です。歯周ポケット内はクリーニングに使われる機器が入りにくく、細菌の除去が難しいため、粒子によって汚れを落とすエアフローは、歯周病予防に大変効果が高くなっています。
-
位相差顕微鏡
位相差顕微鏡を使った検査では、口内の汚れを採取して、そこに歯周病菌がどれだけ存在するのか、どういった種類の細菌なのを調べます。お口の中に細菌が存在するのは当たり前のことですが、良い細菌と悪い細菌の数が偏ると、トラブルの基になります。位相差顕微鏡で細菌そのものを可視化することで、患者様一人ひとりに合った対応が可能です。また、患者様に口内の細菌をお見せして、予防意識を高めていただくことにも役立っています。